一次脳卒中センターコア施設とは
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気です。脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血といった症状を発症し、国内死亡原因の第4位(1位は癌、2位は心臓病、3位は老衰)、寝たきりの原因の第1位(2位認知症、3位高齢による衰弱・老衰、4位骨折・転倒)を占める重大な疾患です。
脳卒中は発症から治療まで時間との勝負になります。発症4時間以内に治療を始めることで、生存率の上昇や後遺症の軽減が大きく期待できます。そのため発症後はできるだけ早く設備と体制が整っている専門病院にて治療を行うことが大切です。
当院は、脳卒中を発症した患者さんに最新の急性期医療を提供する一次脳卒中センターコア施設に認定されています。また、家庭復帰、社会復帰ができるように、出来るだけ早くリハビリを行えるようにするため県内で最も歴史あるリハビリテーション科を設けています。
脳卒中は発症から治療まで時間との勝負になります。発症4時間以内に治療を始めることで、生存率の上昇や後遺症の軽減が大きく期待できます。そのため発症後はできるだけ早く設備と体制が整っている専門病院にて治療を行うことが大切です。
当院は、脳卒中を発症した患者さんに最新の急性期医療を提供する一次脳卒中センターコア施設に認定されています。また、家庭復帰、社会復帰ができるように、出来るだけ早くリハビリを行えるようにするため県内で最も歴史あるリハビリテーション科を設けています。
一次脳卒中センター(PSC)コア施設に認定されるまで
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2005年脳梗塞に対して点滴で血栓を溶解する血栓溶解療法に用いる遺伝子組換え型組織プラスミノーゲン活性化因子(recombinant tissue plasminogen activator:rt-PA,アルテプラーゼ)という薬剤が国内で使用可能に。
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2010年太い血管が閉塞した場合にカテーテル(体内に挿入して、検査や治療などを行うための柔らかい細い管)で血栓を除去する血栓回収療法の機器も国内で使用可能に。
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2015年血栓回収療法の有効性を示す5つの世界的論文が発表され、今日では患者さんの適応があれば血栓回収療法は積極的に行うべき治療とされています。日本脳卒中学会では、これらの治療がどの地域でも安全に受けられるように治療の均てん化(医療技術等の格差の是正)と集中化をめざし、脳卒中センターの整備・認定を進めてきました。
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2019-22年rt-PAによる治療を24時間365日可能な施設を「一次脳卒中センター(PSC)」として日本脳卒中学会が2019年に認定。2022年度は新潟県内では当院を含めた17施設が認定されています。
一次脳卒中センター(PSC)の中で、機械的血栓回収療法に24時間365日対応できる当院を含めた全国の医療機関231施設が「一次脳卒中センターコア(PSCコア)施設」として2021年に委嘱を受け、2022年度は新潟県内では当院を含めた2施設が認定されました。
当院の体制
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一次脳卒中センター(PSC)コア施設は、PSC認定施設で、脳血管内治療専門医と血栓回収療法実施医が合計3名以上常勤し、より専門性の高い血栓回収療法が24時間/365日実施できる等の条件を満たす施設として認定が開始され、2022年度新潟県では当院を含めた2施設が認定されています。当院は脳血管内治療専門医3名(その内指導医2名)と血栓回収療法実施医1名の合計4名が常勤し、最新の脳血管撮影装置Siemens社Artis icono D-spinを用いて、より迅速かつ安全な血栓回収術を日々実践しています。
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「一次脳卒中センターコア(PSCコア)」認定基準
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01 一次脳卒中センター(PSC)に認定されていること
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02 日本脳神経血管内治療学会の脳血管内治療専門医と3学会認定の脳血栓回収療法実施医が合計して常勤3名以上であること
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03 血栓回収治療実績が年間12例以上あること
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04 自施設において24時間365日で血栓回収治療に対応可能であること
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05 脳卒中相談窓口を設置すること
脳梗塞の治療について
脳主幹動脈閉塞患者様の予後良好の割合(3か月後に自宅で生活可能な割合)は、
- 一般治療のみ 10%程度
- t-PA療法のみ 30~40%程度
- t-PA+血栓回収療法 30~70%程度
とt-PA療法、血栓回収療法を行うことにより脳梗塞患者さんの予後 を改善することができると報告されています。
血栓回収療法について
脳梗塞の原因となっている血栓を除去するこ とにより血流を再開させる治療法です。
- 発症早期に行うことが重要で、脳が広範囲に 脳梗塞になってしまうと効果が得られません。
- 脳血管内治療という、カテーテルを使用し、血管の中から血栓を除去する治療です。
- 専門性の高い治療法で、血管内治療専門医、 血栓回収医が行います。
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