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院内アートのご紹介

清水 九兵衛(KIYOMIZU Kyuubei)

「飾甲(しょっこう)」

飾甲(しょっこう)

1953年 東京芸術大学卒業。京都市立芸術大学に奉職して教授となる。
その後退職、イタリア留学。主な受賞は毎日芸術賞、日本芸術大賞、紫綬褒章など。
1922年 愛知県大久手町に生まれる。
1949年 東京芸術大学工芸科鋳金部に入学。在学中、京都の六代目清水六兵衛の養嗣子となる。
1953年 同部卒業。その後作陶に従事、清水洋の名で発表。
1966年 から作品が抽象へと移行。
1969年 から70年イタリアに滞在。
1975年 第13回アントワープのミデルハイム美術館野外彫刻ビエンナーレ展に出品、第6回中原悌二郎賞優秀賞受賞。
1977年 第3回彫刻の森美術館大賞受賞。
1979年 第1回ヘンリー・ムア大賞展優秀賞受賞。
1980年 第7回須磨離宮公園現代彫刻大賞受賞。
1982年 オークランド第12回国際彫刻会議で個展開催など。
2006年 8月 永眠。当院展示作品「飾甲」が遺作となる。

清水家に入りながら土の強烈な質感に馴染めず、彫刻家を目指した彼は、作品の置かれる場所との親和(AFFINITY)を重視した制作を行い、当初はまさに”AFFINITY”というタイトルをつけられた作品が多かった。
野外彫刻としての耐久性からアルミニウムを素材として使い、日本の中で環境と最も親和している瓦からイメージされる湾曲した薄板風をさまざまな形に展開している。最近は朱色の使用が多く、都市や建物の中、外にも置かれる彼の作品は、作品の主張とともに、現代の無機的な空間を人に馴染む親和的な空間に変換しているといえる。

草間 彌生(KUSAMA Yayoi)

「無限の網 OWETTE」

「無限の網 OWETTE」

長野県生まれ 前衛彫刻家 画家 小説家
10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、水彩、パステル、油絵、などを使った幻想的な絵画を制作。

1957年 渡米、巨大な平面作品、ソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使った環境彫刻を発表する。
1960年 代後半にはボディ・ペインティング、ファッションショー、反戦運動など多数のハプニングを行う。
1968年 自作自演の映画「草間の自己消滅」は第4回ベルギー国際映画祭に入賞。
1975年 帰国。美術作品の制作発表を続けながら、小説、詩集も多数発表。
1983年 小説「クリストファー男娼窟」で第10回野生時代新人賞を受賞。
1986年 フランスのカレー市美術館、ドール美術館にて個展。
1989年 ニューヨーク国際芸術センター、イギリスオックスフォード美術館にて個展。
1993年 第45回ベニス・ビエンナーレに参加。
1994年 より野外彫刻を手がける。ベネッセアイランド直島文化村にFRP製の野外彫刻を、リスボンの地下鉄通路に壁画を制作。
1996年 からは主にニューヨークのギャラリーを中心に活動を始め、同年開いた個展は国際美術評論家連盟より賞を受ける。
1998年 から1999年にかけてロスアンゼルス・カウンティ・ミュージアムを皮切りに大回顧展がニューヨーク近代美術館、ウォルカーアートセンター、東京現代美術館を巡回。
2000年 第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣賞を受賞。同年フランス・コンソルシウムで始まった個展はヨーロッパ、アジア6箇所を巡回。
2006年 第18回高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門受賞。

写真家荒木経惟とのフォト・コラボレーション、作家村上龍原作監督の映画トパーズに出演、ミュージシャンピーター・ガブリエル、ファッション・デザイナー三宅一生とのコラボレーションなど、美術以外でも多彩に活躍。

成田 禎介(NARITA Teisuke)

「海と集落」

「海と集落」

「台地の岬」

「台地の岬」

1938年 東京都に生まれる。
都立三田高校卒業、青山絵画研究所(小川伝四郎先生)に学ぶ。
1967年 示現会展初出品、以降毎回出品(楢原健三先生に学ぶ)。
1969年 改組第一回日展出品。
1970年 日展出品(71,72、74~79、82年以降毎年)。
フジテレビ美術番組に出演紹介される。
1971年 安井賞候補展に選抜出品(72、76~78、80~81年)。
1973年 ヨーロッパ旅行。
1977年 国際形象展、日洋展。
1978年 ヨーロッパ旅行。
1981年 アラビア国際美術展(バーレーン)。
1983年 札幌そごう、文化庁現代美術選抜展。

個展:フジテレビギャラリー(東京・市ヶ谷)、大阪高島屋画廊(大阪)、藤崎デパート画廊(仙台)、小田急百貨店美術画廊(東京・新宿)、三越本店美術画廊(東京・日本橋)、「台地の岬」は首相官邸(小泉内閣時)展示作品。

ジョセフ・アルバース

ジョセフ・アルバース

ジョセフ・アルバース

ジョセフ・アルバース作品

1888年旧西ドイツに生まれる。
1920年にバウハウスに入学。その後基礎課程や家具のワークショップにおけるアートディレクターとして教える。後にアメリカに渡り、色彩と幾何学形態における空間の知覚にまつわるその理論を広める。現代美術に大きな影響を与え、今も彼の影響を受けた多くの作家が活躍している。
「いろとかたち」シリーズから50点を展示。